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悲しい想い出は 忘れなくていいよ。 大切にしまっていたらいい。 前に進む勇気が 君にはあるはずだから。。
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童話「なんもだよ」
2009-03-27 Fri 00:00
42157642.jpg



図書室へ行った。
小さな茶色の本があった。
題名があった・・・「雫詩」・・・って。
その中のひとつに目がとまった。



「なんもだよ」



昔・・・昔・・・



中学1年生
新学期・・初めてのクラス 顔合わせ
小学校からの懐かしい友・・顔
別の学校からの?知らない顔
そんな新しい仲間が揃ったクラス

ある中学のクラスにおとなしい女の子がいた
関西はただ話してるだけで・・・けんかしてるみたい・・・って、よく言われるよね。
そんななかでぽつんとひとり・・・
昼のお弁当もひとりで・・・気になって・・・ほっておけなくて・・・

「こん^^」
「あ、こんにちは」

か細い声で答える・・・

「昼、ひとり?」
「うん」


・・・・


「どうかしたの?いじめられてるの?」
「ううん なんもだよ・・」

??
その言葉の意味わからなくて
関西の子じゃないんだって わかって
言葉気にして 一人で いるのかな? って

「え?ごめん 今 何て言ったの?」
「あ あの・・ なんもだよ」 って


また 同じように 同じ言葉が聞こえた
確か?
なんもだよ? って 

でも 聞き直せなかった
顔寂しそうで
それ以上聞いたら 泣き出しそうで 聞けなかった


「そっか じゃ、一緒に食べよ」
「え? いいの?」

「え?あかんの?一緒やったら?」
「・・・いいの?ほんとに?」

「ええにきまっとるやん 隣 座るで」
・・・・・



中学生になって まだ日数経っていない
なのに?
みんなからつまはじきにされているようで

みんなの冷たい視線 感じた
こんな大人しそうな子が何をしたというの?




一緒に食べた 恥ずかしそうにしていた
でも すこし
すこしだけ表情明るくなったような気がして
良かったかな って 思った



・・・


次の日も
お昼休み ひとりぼっち みたい?
笑顔なかった

まわりの視線感じた
物珍しそうな 冷たい視線を

なんだか ものすごく腹が立った
この子が 可哀そうで 



だから・・
また となりに座って 弁当を広げた

その子が 小さな声で 言った
「あ ありがとう」 って

それを聞いて また悔しくて

だから
わざと大きな声で 言った


「昨日な、堤防行って クジラ釣ったんや!」

「え?ほんとう?」

「あかんあかん そんなときは こう言うねん『ほんまかいな』や」

戸惑いながら 恥ずかしそうに

「ホン マ カイ ナ」

「そうや!そんな風に言わなあかん」


(*^-^)ニコ・・

笑った!
初めて笑顔見せた。。

クラスのみんなも聞いていたの?
くすっと 笑った



・・・


そして
次の日・・

「ほんまにこいつは、変な奴やろ?堤防に クジラいるわけないやん!」

小学校からの友達 声かけてきた
ギコギコ 椅子引きずりながら

ひとり 仲間増えた
三人でお昼ご飯
嬉かった

教室の冷たい空気
すこし 暖かくなったような気がした






また
次の日・・

「こいつの空想話 聞いてたら 頭かち割って 血ー吸われてるみたいやろ」

知らない顔 でっかい奴 別の小学校?
細い目 笑いながらもっと目細くしながら寄って来た

椅子 よいしょっと 肩に担ぎながら。。

「ほんまや こいつのアホがうつるで 気ぃつけや」
「そんなこと言うなや この子が信じたらどうすんねん!」
「ほんまのことやから しかたあらへんやん」

_・)ぷっ

また ひとり お弁当持って 寄って来てくれた

アハハ・・

(*^-^)ニコ o(*^▽^*)o~♪ (⌒▽⌒)アハハ! ((o(>▽<)o)) きゃははっ♪

4人で笑った・・

仲間またひとり増えた
まわりのやつも つられて笑った o(*^▽^*)o

嬉しくなって その子の横顔見たら
うれし泣きしそうな顔 してた


良かったな って 思った





そして
何時しか・・・


eyes0477_20090326233814.jpg



「こいつと付き合ってたら ホンマに頭がパーになるで」
また ひとり

「うちも一緒に、食べてもえぇ?」
また ひとり

「おれも 仲間に入れてくれや」
また ひとり

「なんや 楽しそうやね うちも 来てもええ?」
また ひとり


どんどん増えた僕らのまわりに
仲間いっぱい



「・・ちゃんのお弁当箱 むっちゃ可愛いなぁ!」
「ほんまやなぁ」

気付かなかったぼくら
今、初めてぼくらの半分の大きさに気付いた
さすが女の子

声かけられて 視線集まった
お弁当箱に その子に

透き通るような白い顔、すこし赤く染まった

「・・ちゃん、顔赤ぁーなってるで」

だれかが冷やかした

また赤くなった トマトみたいに赤くなった



(*^^*)ポッ



でも
でも・・
うれしそうな顔

ほんとうに嬉しそうな 顔


気付いたら
いつの間にか 仲間増えて

昼ごはん
その子を真ん中にみんなで食べていた。。



もう 淋しくないやろ?
うれしくて 嬉しくて

心の中で万歳した。。。











・・・・・・・・・・



あれから 幾日が過ぎたのだろう

その子が僕の傍に来て ポツリと

「話あるの」
「なんやねん?」

「あの ありがとう」
「なんや そんなことか」


「・・それで 明日 引越しするから それを 言いたくて」
「え?。」

「早く言わないと って でも淋しくて言えなかった 本当は黙って・・」
「そんなんあかん みんな友だちや そやろ?!」

「うんうん うん・・」

泣き出してしまった 泣きじゃぐりながらも

「ほんとうに ありがとう」
「で、どこに行くねん」

「北の国に 帰るの・・」
「北の国?って どこや?」

「言いたくない ごめん 淋しいから 離れたくない ここを・・」
「・・・・・・・・・・。」


「それで最後にありがとう って言いたくて」
「わかった 元気でな 向こうでも友だち いっぱいつくれよ」

うつむいていた
背中向けて
ぼくの顔見ないで・・

いや
見れなかったんだ きっと

でも急に振り返って
言った


「うん 『なんもだよ』」って


笑い顔 笑顔 目が笑ってる

でも でも でもね・・
光ってた
見えたよ・・

瞳には 涙
潤んだ瞳・・

精一杯の笑顔見せて
心配させないように
言ったんだ「なんもだよ」 って

それだけを言うと 駆け出して行った

夕焼けに向かって
背中 だんだん小さくなる
いつのまにかオレンジ色に包まれて
いつしか見えなくなった・・

そしてあの子が言った

「なんもだよ」

だけが 耳に残った



eyes0077_20090326232133.jpg


読み終えたらぼくの手から 小さな茶色の本 消えていた。

窓の外はいつの間にか 夕暮れ
オレンジの光 夕陽がまぶしくて

きっと きっと あの子が笑ってるんだ
北の国で・・

悲しいことあっても
明るく・・

「なんもだよ」

って
言ってるんだって・・

強く生きているんだ って
そう感じた

そしてぼくにも出来ること 何かあるはずだなって
そう思った。

小さな 小さな 優しさ 勇気が 心に芽生えたような気がした。




作品を最後まで読んで頂き、ありがとうございます。





追記
「なんもだよ」 って
何でもないよ 心配いらないよ って 北海道の方言です。

でも強がり?心配させたくないから 
そんな意味が 一番似合っているのかもしれない いじらしい言葉です。

追記2017/01/14
トップの写真1枚変更、追加しました。写真素材 フォトライブラリーです。
PV 明日への扉 - I WiSH(川嶋あい) に変更しました。

長い連休が終わってしまいました。二日間雨、予定が大幅に変更ww

明日も早く、帰りが遅くなり、コメントを頂いても申し訳ないのですが、お返事が遅くなります。
土曜遅くなりますが、帰宅してから訪問。日曜が休みなのでお返事はそのときに書きます。

いつもコメント、応援ありがとうございます。本当に励みになっています。雫。

この作品で使用している写真はフリー画像素材「EyesPic」さまからお借りしています。
素敵な写真がいっぱいです、ぜひ訪問しくださいね。

03/28 00:15
こんなに長い文章なのに、最後まで読んでもらって本当に感謝しています。
仕事中、また携帯で何度もコメントを読ませてもらいました。

自分で書いて、投稿するとき・・長いなぁ・・と。ふたつに分けたとき感じたのに。
たくさんのコメントや応援を頂いて、とても嬉しいです。

明日も早く、帰りがまた22:40以降になる予定です。日曜は休みです。v(*^ー^*)
そのため申し訳ないのですが、お返事は完全に日曜日になると思います。
必ず書きますので、よろしくお願いします。雫。

この作品で使用している写真は画像素材
写真素材 フォトライブラリー」さまからお借りしています。
素敵な写真がいっぱいです、ぜひ訪問してくださいね
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