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悲しい想い出は 忘れなくていいよ。 大切にしまっていたらいい。 前に進む勇気が 君にはあるはずだから。。
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想い出「正しい嘘」
2012-09-18 Tue 23:59
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「正しい嘘」


『レ・ミゼラブル』(Les Misérables)
子供のころ、紙芝居で見ました。
この物語が強烈な印象を与えてくれました。

この物語を私達に選び、話してくれたのは
小4年生、担任S先生。
とても素敵な優しい女性教師でした。



ジャン・ヴァルジャンの物語
貧困に耐え切れず、
たった1本のパンを盗んだ罪で19年も服役していた。


ジャン・ヴァルジャンは、人が信じられなかった。
貧しさに飢え、風雨にさらされ汚れきった服を纏い、
貧しさゆえ、文字も知識も教育も、何一つ受けることの出来なかった。


そんな彼に向けられる蔑まれる視線。
ただ、貧しいだけで、何一つ悪いことなどしてはいないのに・・。
それなのに、たった一本のパンを盗んだと、19年の刑をうけた・・。
そして服役して出てきた、その日・・
身よりも金もない彼は・・司教館を訪ねた。


そんな彼を、司教は暖かく迎えた。
なのにその夜、彼は司教が大切にしていた、銀の皿を盗んだ。
そして逃げた。


彼は憲兵に捕まり司教の下へ。
司教は怒り、失望の言葉を吐くのかと思ったら、そうではなかった。


「この食器は、彼にあげたものなのです」と、


盗んだというのは、間違いだと、彼を釈放させた。


何故、初めて会った、こんな私を・・
ジャン・ヴァルジャンは、自分のしたことを
本心から、悪かったのだと悟った。


人を信じることが、初めて出来たのかもしれない。
そんな彼に、
さらに、二本の銀の燭台をも彼に差し出した・・。
どうぞ、お持ちなさい、と。
ジャン・ヴァルジャンが、初めてひとりの人として
暖かく見守る人が居ることを、知った。




この、紙芝居を見て、本当に衝撃を受けた。
口先だけの、実体のない言葉で
「悪いことをしてはいけません」
「人のものを盗んではいけません」
何万回言われても、ここまで心に届かなかっただろうと。



子供心にも、司教のその優しさ、
広い心、感動し、太陽の心を知った。

そして、嘘はいけないけれど、
人を守る為の嘘は許されるのだと、分かった。

だから、そのことを、自分の子供にも、教えました。

嘘はいけない、しかし人を守り、許す嘘はついてもいいのだと。
そんな嘘ならどんどん嘘をつきなさい、
99人が嘘つきだとさげすんでも、
たった1人の人を助けることの出来る嘘なら、
それは正しい嘘なのだと。




作品を最後まで読んで頂き、ありがとうございます。





追記
人の命を、
自分の命、家族の命、大切な人の命と、同じ気持ちで見守れないのかと・・
特に、最近の事件は悔しい気持ちでいっぱいになります。

私は、自分がされて嫌な事は、人にはしない。
自分がされて嬉しいことは、人にもしてあげたい。
それを、信条のひとつにしています。
そんな当たり前のこと、当然なことが為されていない。

道徳教育、家庭の躾、優しさの本質等を誰も教えない。
いや、教えられないのでしょうね、
知らないことは、教えることは出来ないのだから

私が幸運にも、小学校4年で担任になった
S先生のような先生が
みなさんの傍に居ることを願っています・・雫。。


この作品で使用している写真は画像素材「写真素材 フォトライブラリー」さまからお借りしています。
素敵な写真がいっぱいです、ぜひ訪問しくださいね
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追記 S先生の想い出 09/20 19:45


私が教師なら、どうしようもない生徒、それが雫だった。
授業中は話す、騒ぐ、全く優等生とは逆だった。

先生は、自らが朗読しながら、授業を進めるタイプだった。
この、どうしようもない生徒を黙らせるには、ひとつしかなかった。
黙らせるのではなく、話し続けさせるのだ。
朗読で。それも、授業の一番最初から。

「雫くん、はい、読んでください。」

仕方ない?振りをして、読み出すのだけど、実はもう予行演習はすんでいた。
だから、突然当てられたはずの私が、とうとう最後まで読んでしまった。

途中で詰まったり、読み間違いを指摘して、駄目でしょう?と、
さとすはずだったのに、みんなから歓声。
怒ることも出来ず、でも、先生は嬉しそうな顔をしてくれた。




S先生は、作戦を変えた。
突然、当てるのだ、授業中に。
でも、今考えるとすごいことをしていたと思う。

友達と話しながら、先生の朗読を聞き、教科書の場所を見ていた。
話に夢中で、聞いているはずの無い私に指名。

「雫くん、はい、次、読んでください。」

えっ?!と、いうみんなの顔、声、怒られるぞ雫、という視線。

でも、本心は、待ってました!だった。
きっと、来る!
話しながら、ちゃんと先生の朗読も教科書の場所も見ていたのだ。


だから、平気な顔で、ちゃんと続きから読み出す。
みんな、びっくり。

それが、狙いだった。

またもや、最後まで、すらすらと読み終えて、着席。
またもや、えぇぇ!!という、みんなの声、顔。
得意満面の私。

笑うしかないS先生。

結局、今思うと、先生に注目してほしかったから、そうしたのだと。




ふつうの先生とは違った。
当時、授業中、学校外へは行かなかった。
S先生は違った。
近くの堤防まで、みんなを連れて野外学習、生き物、植物の命の大切さを教えてくれた。
淀川の流れはどこから来ているのか、この水が無かったらどうなるのか、みんなにも質問しながら。
橋がなかった時は、船頭さんが自転車も人も、荷物も、いろんな物を向こう岸へ運んだのだと。
橋の大切さ、ありがたさも、水の大切さも、怖さも、そして、堤防にある生物、みんな生きていることも。

野外授業をこの学校でしていたのは、S先生だけだった。

だから、堤防で誰かが転んだり、擦りむいたりしても、学校の中で怪我をしたと、みんな先生をかばった。
きっと、先生が怒られるだろう?と、みんな知っていたから。




ある日のこと。授業がすべて終わった時。

「雫くん、今日は学校に残りなさい」と。

???
何か、怒られるような悪いことをしたのか?色々考えたけれど、思いつかない。
教室へ入ると、女の子が3人居た、男は私ひとり。

???
先生は、それぞれの机の上に、書道の一式を並べた。
そして、黒板に文字を3種類。

「この課題の文字の中で、自分の好きな字を書きなさい」と。

先生から、書道を誉められたこともないし・・・
何故、選ばれたのか、分からなかった・・。

でも、自分なりに、選んでくれたS先生のために書き上げた。



そして、そんなことも忘れたある日。
授業の始まりの時、S先生が、にっこりとして、言った。

「雫くん、おめでとう、入選したよ」と。

きょとん、としている私に・・。

「天王寺の美術館に飾られているから、見に行きなさい」と。

他の3人がどうだったか、今は思い出せないけれど・・。
知らない間に、私の書道を見てくれていたのだ、この腕白のどうしようもない雫を。

その時のことは、今も忘れていない。
入選とかバッチを貰った事ではない。

大好きな
S先生の笑顔を、見れたことが、嬉しかったのだ・・・。




★今書き終わった後、先生とは・・。

生徒から好かれ、信頼され、
だから・・
先生を悲しませないよう、心配させないようにしたいと。
生徒から愛される
そんな先生が、本当のすごい先生なのだと、思います。
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